小さな命の大切さ・・・後編
いよいよ現場に入り施工開始です・・・
まず私の目に入ってきたのは変わり果てた猫ちゃんの姿でした。
それは言葉が出ない状況でした・・・
飼い主である老婆も1年前に他界し、その老婆が息を引き取ったと思えるベットには虫が大量に発生し壮絶な状況に加え部屋の至る所に猫ちゃんの死骸が散乱しておりました・・・。
また足を奥に進めるとビニール袋の固まりがあり、その袋から異臭が漂っておりました。
私はまさかと思いそのビニールを恐る恐る開けると、まだそう日数が経っていないと思われる猫ちゃんの遺体が重なるように4匹亡くなっておりました。
そうです・・・その時に私は直感でわかりました。そうです、あきらかに数日前までに誰かがこの部屋に出入りしていたのです。
それから私は言葉を失ってしまい憑りつかれたように黙々と複雑な気持ちを押しつぶし施行を実施しました。
こんな惨いことを私と同じ人間がやっていたと思うと許せないやら何て言葉で言い表すことの出来ない感情で凄く心が痛かったです・・・
この猫ちゃん達も人間と同じ命をもった生き物です・・・そんな猫ちゃん達の小さな命を大切に出来ない人間が私は絶対に許せないです。どんな事情があれ・・・
この後は変わり果てた猫ちゃん達にしっかりと成仏していただく為にも私たち「特殊案件施行士協会」では一体一体箱に入れてペット霊園に連れて行き火葬をして合同霊園に納骨させていただきました。
この猫ちゃん達には名前がないので私たち特殊案件施行士協会のチーム名でもある「チームベア」と名づけさせていただきました。
私はこの現場を通じて小さな命の大切さやペットを飼う責任感を強く感じました・・・どんな生き物にも命ある限り一生懸命に生きています。その命の大切さには大小ありません。
最後に私たち「特殊案件施行士協会」では「まごころ」と「思い遣る心」を心がけ業務に取り組んでおります。
猫ちゃん達が無事に成仏出来ることを心から願っております・・・